そして時代は変わる

わたしはほとんど能動的にテレビを見ません。とは言うものの家で食事をする時などは、強制的にテレビを目や耳にする機会ができるわけです。だいたい1日に30分程度でしょうか。もっとも全く見ない日もあるので、平均すると1日の視聴時間はもっと短そうですが。

先日、テレビをつけてみると、やたら演説チックなCMが流れていたので、珍しく視線をテレビの方に目を向けるとGatoradeのCMでした。どことなく聞いたことのある声だったので、調べてみるとTha Blue HerbがBGMを担当していたようです。一時期(18歳の頃だから、もう8年前か…)、非常に好きだった時期があるので非常に感慨深い思いを受けたものです。人生の中で最も音源を聴いた回数が多いアーティストの1つなのです。元々ストーリーテリングの要素はあったアーティストですが、GatoradeのCMのトラックまで来ると非常に宗教臭さとか胡散臭さを感じずにはいられませんでした。

今から考えてみると、わたしが好きなのは“スクリュードライマー(Audio Active名義)”であったり、“ILL-BEATNIK(流名義)”であったり、トラックは別アーティストが制作したゲスト参加の曲が好きだったようなのですが、“ONCE UPON A LAIF IN SAPPORO”は“怠け者(ニッポニアニッポン)”と並ぶ日本のヒップホップの金字塔だと思っているだけに、今回のCMを偶然見た結果として、ネガティブなイメージを持たざるを得ませんでした。

CMに使われたから、有名になったからセルアウトというつもりは更々ありませんが、ここ数年はMakkenzGroup_inou、そしてShingo2の方が個人的に琴線に触れる音を出している気がします。