買い物が好き

わたしは買い物が好きだ。買う行為自体が好きなのです。購入した後に使用するかどうかは別問題。

CDを買う為にレコード屋巡ること以上の楽しみを知らない。聴くかどうかは別問題。買う行為が楽しいのです。

勿論CD以外の買い物も好きです。この1年では本をよく買った気がします。そういやCDと違って、本は買った後に一度は目を通す気がします。

でも読書は嫌いです。デジタル化されたデータとして脳に直接送信してくれればいいのに。目というデバイスを使うなんて、回り道。脳の処理速度の方が、きっと目の処理速度より全然早いはずなのに、勿体無い。

最近、読んだ中に面白い本がありました。横尾忠則『ARTのパワースポット』です。本書の中に、横尾忠則も読書があまり好きでないと記しています。読書が嫌いな理由を本に書く横尾忠則アナーキー精神と、本に書かれてある読書の嫌いな理由に対して共感していることに気づいたわたしの苦笑いが、読了後に清々しい思いをさせてくれたのです。

本書からの引用。“買った本が全部読めないのが残念だ。(中略)本を買うことで目的の大部分は達せられたような気になる。”という言い回しは、部屋に積まれたまま開かれていないCDや本の存在意義を明らかにしてくれた気がします。

そして今日もわたしは買い物をするのです。

■昨日の購入一覧
筒井康隆『俗物図鑑』
中原昌也『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』
山本精一『ギンガ』『ゆん』
4月からのスケジュール表
キレートレモン
Electro Harmonix Small Stone Analogman MOD